北米大停電 現代版南北戦争の視点 

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発 行: 2004年2月
著 者: 山家 公雄
サイズ: 新書判
ページ数: 188ページ
ISBN: 978-4-930986-96-6

[電力自由化シリーズ] 
2003年8月の北米大停電。ニューヨーク・マンハッタンなど停電に見舞われた地域は大きな混乱こそありませんでしたが、電気がどれだけ生活に不可欠なものであるかをあらためて米国・カナダの市民に知らしめた出来事でした。

停電規模は東京電力の需要に匹敵する約6180万キロワット、米加両国でおよそ5100万人に影響が及びました。本書はその影響と原因を詳細に分析した初めての書籍です。

電力自由化先進国といわれる米国ですが、実際に自由化に踏み切ったのは全体の約半分の州に過ぎません。先陣を切ったカリフォルニアをはじめ、ニューイングランド地域などを北部諸州が熱心に自由化を進めているのに対し、南部の諸州は電気料金が低廉な水準を維持していることもあり、自由化には一歩距離を置いているのが現状です。

本書はこうした状況を対比しながら、大停電が及んだ地域と自由化を推進している地域が合致していることに着目し、自由化に潜む危険性を指摘しています。とりわけ、米加両政府の調査団(タスクフォース)の報告もふまえながら、停電の原因が自由化を推進する過程で、新規参入してきた「マーチャントプラント」の増加と、それによる「無効電力の不足」にあることを示唆しています。

電気は光や熱に変わる「有効電力」と、電圧を維持し電気を送る「無効電力」に大別されます。系統を安定させるのに不可欠な無効電力の供給は、専ら既存の電力会社のみにまかされ、新規参入者は有効電力を売りこむことに腐心し、こうした状況が「電圧崩壊」を招いたという説は一考に値します。

著者は日本政策投資銀行ロサンゼルス事務所首席駐在員。
停電時の時系列の流れも、分かりやすく整理されており、「8.14大停電」を概観し、検証するための格好の書籍です。

目次
第1章 
「8.14」大停電のあらまし
第2章 
「8.14」大停電のプロセス
第3章 
停電原因を巡る論点
第4章 
大停電の諸原因の紹介と検証
第5章 
停電防止対策を巡る議論
第6章 
タスク・フォース中間報告の概要と考え方
第7章 
北米大停電から日本を考える



著者紹介
山家 公雄氏(やまか・きみお) 
日本政策投資銀行ロサンゼルス駐在員事務所首席駐在員。1980年東京大学経済学部卒、日本開発銀行(現日本政策投資銀行)入行。93年調査部調査役(鉄鋼、運輸担当)、95年米国ブルッキングス研究所派遣、96年沖縄振興開発金融公庫出向、98年新規事業部環境対策支援室課長、99年エネルギー部電力室課長、環境・エネルギー部課長(電力担当)を経て、2001年から現職。
(2004年2月現在)

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