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発行:2020年12月
著者:岡本 浩(東京電力パワーグリッド(株) 取締役副社長)
ISBN:978-4-905217-87-9
サイズ:A5判
ページ数:242ページ
菅義偉首相の表明により社会的な関心を集めている「2050年・カーボンニュートラル社会」。その実現には再生可能エネルギー・蓄電池の最大限の活用をはじめとするエネルギーの“フルモデルチェンジ”が必要となります。そこで今後ますます大きな役割を担う「電力グリッド」への理解はあまり進んでいないのではないでしょうか。
本書では一般にはなじみがなく分かりにくいとされる「電力グリッド」の過去・現在・将来の姿を、できるだけ平易に、基礎から解説しました。再生可能エネルギー導入拡大に伴う系統制約、激甚災害に対する電力レジリエンス向上への要請など、個別のテーマ解説も充実。脱炭素化を実現する電力グリッドの将来像も盛り込んだ、電気事業に携わる人、これからのエネルギーシステムを創るすべての人に手に取っていただきたい一冊です。
【目次】
序章 電気をめぐり、いま何が起こっているのか
1章 電力系統入門
2章 電気事業の歴史をひもとく
■エネルギーと電気事業の歴史■日本の電気事業■海外の電気事業
3章 電気事業のいまと電力グリッド
■電力自由化と発送電分離■再生可能エネルギー■災害と電気事業
<Special/対談>シン・ニホンのエネルギーを語ろう 安宅和人×岡本浩
4章 将来の電力グリッドの姿
■エネルギー産業の変革■Society5.0時代の電気事業
【著者紹介】
岡本 浩氏(おかもと・ひろし)
1993年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了、同年東京電力入社。同社常務執行役経営技術戦略研究所長を経て、2017年より現職。主に電力系統に関わる技術開発や実務に従事し、その見識は業界随一とも。近著に『エネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲームチェンジ』(共著、日本経済新聞出版社刊、2017年)。