外から見た「電力自由化」 

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発 行: 2004年2月
著 者: 竹内 英次郎
サイズ: 新書判
ページ数: 180ページ
ISBN: 978-4-930986-97-4

[電力自由化シリーズ] 
2004年、2005年と続けざまに自由化範囲が拡大される電力市場。制度論議も一段落した感があるが、北米での大停電など自由化を進める国々のつまづきをよそに、わが国では「べき論」を避けて徒に自由化拡大へ突き進んでいるだけという見方があります。その一方で、市場の自由化が供給側に、あるいは消費者や需要家に何をもたらすのか、判然としないままに時間が過ぎようとしています。

本書は、長く電電公社(現NTT)に在籍し、通信自由化の過程と混乱をつぶさに目にしてきた著者が「素人」の目線で、電力自由化を見つめ、素朴な疑問を呈するとともに、市場の自由化が意味するものは何であるのかを分析、あるべき姿を提言したものです。

海外で実際に電気事業の関係者などと接する機会の多い著者は、自由化が進む国々の生の声や姿に数多く触れてきました。その経験の中から、自由化の持つインパクトの大きさを実感として感じ取っています。その皮膚感覚のようなものが本書の随所に現れてきて、読む者に強い印象を与えてくれます。

その上で、政府の役割、事業者の役割をしっかりと整理しないままに進む自由化に警鐘を鳴らしてもいます。「わがままな」顧客と向き合い、新しいビジネスモデルを創出していく必要に迫られる市場の自由化。今一度、電力自由化とは何であるのかを振り返り、整理する上で格好の書籍です。


目次
第1章 
そもそも「自由化」とは何なのか
第2章 
自由化は何をもたらすか
第3章 
周囲から学ぶ
第4章 
電力会社は何をすればよいのか
第5章 
「時代とともに歩む」電気事業


著者紹介
竹内 英次郎氏(たけうち・えいじろう)  株式会社ネットリサーチ代表取締役
1951年島津製作所入社、レントゲン部勤務52年電気通信省(電電公社を経て現NTT)入省。中央電気通信学園高等部卒業後、東京電気通信学園教官、国内留学(一橋大学経済学部)、本社営業局係長等を歴任、74年日本電気(NEC)入社、北米部単体機器課長、通信政策専門部長等を歴任。この間、OECD諮問委員会・情報通信委員会専門委員、国際商業会議所情報通信委員会委員を務め、93年ネットリサーチ設立。情報通信政策等に関する調査・提言を行う。
(2004年2月現在)

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