発 行: 2007年4月
著 者: 片倉 百樹/藤森 礼一郎
サイズ: 四六判
ページ数: 232ページ
ISBN:978-4-902553-46-8
「空気でお湯を沸かす」2001年に登場し、今ではテレビCMなどでもおなじみの給湯器、エコキュート。このエコキュートに使われているのが、ヒートポンプ技術です。
ヒートポンプの技術自体は決して目新しいものではありません。それがいま注目されているのは、「地球温暖化の原因物質である二酸化炭素(CO2)を排出しない」という特性のためです。
ヒートポンプを上手に使いこなす社会のしくみができれば、地球温暖化の防止にも大きな力を発揮するのではないかそんな思いから、本書は、ヒートポンプについて分かりやすく紹介しました。
案内役は東京電力執行役員で、ヒートポンプを始めとする蓄熱システムの専門家である片倉百樹さんです。本紙論説主幹の藤森礼一郎が、片倉さんの案内で“ふしぎなエコ技術”の世界をスケッチします。
目次
プロローグ
省CO2は“地球的課題”
第1章
今、なぜヒートポンプなのか
第2章
「空気の熱でお湯が沸く」不思議
第3章
身近なところで驚異の進化
第4章
熱をくんで、ためる仕組み
第5章
いろいろ選べる空調機器
第6章
脱燃焼が省CO2の決め手
第7章
省CO2の効果を巡る争点
第8章
都市や産業を支える
第9章
空気の熱は太陽エネルギー
第10章
温暖化対策の切り札
エピローグ
“不都合な真実”乗り越えて
著者紹介
片倉 百樹氏(かたくら・ももき)
東京電力執行役員・販売営業本部副本部長。1968年東京大学工学部都市工学科卒、東京電力入社
入社以来、一貫してエネルギー営業部門に従事し、家庭・都市・産業などあらゆる分野に向けたヒートポンプ・蓄熱システムの開発・普及に力を注いできた。
藤森 礼一郎(ふじもり・れいいちろう)
電気新聞論説主幹。1969年日本電気協会新聞部(電気新聞)入社。一貫して電力取材に従事、編集局長などを経て現職。著書に「『電力系統』をやさしく科学する」「『データ通信』をやさしく科学する」「知ってナットク原子力・100億人のエネルギー・サイクルの理由」「身近な電気のクエスチョン」(いずれも小社刊)。
(いずれも2007年3月現在)